子供の才能を伸ばす時期を知る

子どもは驚異的な
「学習マシーン」です。

スポンジのように
ありとあらゆるものを
超スピードで吸収します。

ところが、
最新の脳研究から
実際は
「ある時期に
ある情報を
選んで学習している」ということが
分かってきました。

正確には
「脳の成長に合ったもの」を選んで
学習している、
といったほうがいいのです。

子供の敏感期とは?

脳の発達は遺伝子で、
すでに決まっています。

いくつかの段階を順序良く経ながら
情報をインプットし
大人の脳へと成長します。

特定の時期の
特定の能力が伸びる時期のことを
神経心理学では
「発達の敏感期」と呼びます。
以降、「敏感期」とします。

脳の準備が整っていないと、
いくら(大人から見て)
「良い物」を与えても
吸収してくれません。

子供の色彩感学を伸ばそうとして
色えんぴつを与えても、
色えんぴつが
凶器に変身することもあります。

また
パソコンのキーボードが
打楽器に変身してしまうかもしれません。

大切なことは
この敏感期を見逃さずに
子どもたち(子どもたちの脳)が
欲しているものを
用意してあげること。

すると
学習能力だけでなく、
社会性、
忍耐力、
創造性などグングンと吸収し、
その後の人生を大きく変えることが
研究でも分かってきました※

子供の敏感期ははいつ?

残念ながら子供の敏感期は
「いつからいつまで」と決められません。

子供の成長は
その子個人の個性の1つだからです。

だからといって
その子の「敏感期」が
わからないわけではありません。

まずは子供の日々の行動を観察です。

敏感期のサインを見逃さない!

モービルの動きを
じっと何十分も見続ける。
石を一列に並べ続ける。
紙を細かく破り続ける。
そんな光景を見たことありますか?

これこそが
その子の「敏感期」に入ったサインです。

子どもたちは
それぞれの「敏感期」に、
「あること」に
とくに興味をもち始めます。

この時期を見逃さずに
大人が必要な環境を
準備してあげることで
子どもの能力
(認知スキル・非認知スキルの両方※)を
飛躍的に伸ばすことができます。

バイリンガルがいい例です。
子どもは大人より
言語を学ぶのが早いですね。

私の友人がアメリカに移住しました。
その時、子どもは5歳。

2年後、
日本に帰ってきたのですが
友人の英語はいまいちながら
子供の英語はもう大人も顔負け、
ネイティブ並みにペラペラでした。

あるバイリンガル研究では、
言語能力が身に付く敏感期に
アメリカに移住した
子どもたちは
ネイティブスピーカーと
文法獲得に全く差は
認められませんでした。

一方、
敏感期ではない
11~15歳になると差が出始め、
17歳以降の移住したグループでは、
統計上
かなり文法獲得能力に差がでました。※

言語の敏感期を過ぎた
大人の私たちが
第二外国語に苦労するのも
仕方ないようですね。

能力ごとの「敏感期」の目安

言語だけでなく
ある能力が伸びる時期を察知し、
環境を準備してあげることが
能力を伸ばすこと上で大切です。

では、
どうやったら
能力に応じた
敏感期を知ることが
できるのでしょうか?

さきほど紹介した
敏感期と同様
目で確かめることができます。

脳神経科学を基に
幼児教育を組み立てている
「モンッテソリー教育」の
敏感期の見方をご紹介します。

モンッテソーリ教育では
幼児期に現れる
主な敏感期を6つに分けて考えています。

1.秩序への敏感期
(0~3歳):

いつもと同じ順番、
やり方、
場所にこだわりをもつ。

視覚情報を処理する後頭葉、
色、形を処理する側頭葉、
距離・方向を処理する頭頂葉が
発達してきます。

歯磨き、お風呂、服の着方など
順序だてて
一緒にしてあげることが大切です。

ものごとを推し進める
「推進能力」につながります。

2.細部に対する敏感期
(1~2歳):
小さなホコリやシミなど
大人が見過ごすような
細部に注意を向ける時期。

五感が発達し、
こころの一貫性がではじめる時期です。
ママの服のこの赤い点、
何個あるかな?など。

一緒に気づいて
大きさや色の違いを共有することで
子供の鋭い
「洞察力」が成長し始めます。

3.手の使用の敏感期
(1歳半~3歳):
出す、入れる、折る、貼るなど
手を使った運動が増えます。

前頭葉の後部にある運動野、
頭頂葉や前頭連合野が
さらに育ってきます。

手を使った作業を
たくさん経験させてあげる。
すると子供の「器用さ」が培われます。

4.歩くことの敏感期
(1~2歳):
手足が自由に動きはじめ、
能動的に世界と関わりはじめます。

「歩くために歩く」時期です。
太ももの大腿筋を動かすことで
脳幹網様体が活性化され
大脳の働きがますます活発になります。
上述した1,2,3も取り入れながら
散歩してみると
物事を「並行して進める能力」
「1つのものに集中する能力」が育ちます。

5.感覚の敏感期
(3~6歳):
五感の発達する時期です。
感覚で受け止め →
整理→
分類→
意味づけ→
記憶に残すという作業ができるようになります。

また五感は
こころの発達と知性も伸ばします。

見て、
触って、
話して、
聞いて、
味わって、
交流しながら
鋭い感性が自然と伸びていきます。

6.言語の敏感期
(0~3歳):
生後すぐに、
赤ちゃんは
トーンの高い女性の声を好んで聴きます。

生後6ヶ月には
すでに母国語と外国語を
明確に聞き分けることができるようです。

言語は幼児期の環境が大きく影響していて、
特に子どもは
両親の言葉を敏感に吸収しています。

たくさん語り掛け、
読み聞かせをしてあげましょう。

言語習得は この敏感期を逃すと
苦労します。
私たちが経験済みですね。

6つの敏感期をご紹介しました。
必ずしも明確に
敏感期は区別できるわけではありません。
複数の敏感期が重なることもあります。

6つの敏感期の目安をもとに
「子どもの行動を観察」してみてください。

子供の敏感期に大人は3つのことをする

個々の敏感期を察知したら
子供の能力を伸ばすために
大人はすることがあります。

1つ目は
「環境」を作ること。

2つ目は「見守る」。
子どもが
「やった!」
「できた!」という
達成感を味わうためです。

そのため、
大人は危険な状況でない限り
手や口を出してはいけません。

ついつい
「そこはこうすればいいのよ!」と
いってしまいそうになりますが
子供のために
見守ることも必要です。

3つ目は、
小さなビーズをつかめたね、
たくさん石を積めたね、
ゴミ箱いっぱい紙を切れたね、など
大人がたくさん
プラスのコミュニケーションと
スキンシップを与えること。
脳は他人との交流で成長します※。

この3つがそろうと
脳は飛躍的に成長し、
知能、社交性、共感力などの
認知・非認知スキルの両方のスキルが伸びます。

そして
これらの能力が
のちの人生を大きく左右します※

子供の才能伸ばす時期のまとめ
仕事を選ぶ
結婚相手を選ぶ、
結婚時期を決める、
収入源を選ぶ、
社会での生き方、役割を選ぶなど。

人生は多くの決断と選択から
成り立っています。

今の「こころ」と「からだ」の健康も
日々、選んで食べたものからできています。

ふぇるでは
この6つの敏感期を
知育布本「ふぇるほん」でサポートしています。

1日10分、
ふぇるほんで
子供の人生の基礎を作っていきましょう!

 

永江誠司著(2010)「世界一の子ども教育モンテッソーリ」
サンドラ・アーモット、サム・ワン著(2012)「0歳からの子育て」
カーヤ・ノーデンゲン著(2020)「『人間とは何か』はすべて脳が教えてくれる」

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