<対象年齢>
2歳半~
<本体価格>
完成版 ¥6,500(税抜き)
手作りキット ¥5,000(税抜き)
<大きさ>
23㎝ × 23㎝ (半分折りの状態)
<ご注文>
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表紙は別売りになります。こちらよりご覧ください。
1日10分ふぇるほんしよう!
<このページでできること>
このページでは
1.スナップボタン、ボタンのつけはずし
これまでは「わしづかみ」だったのが、このころになると5本の指が自由に動かせるようになります。 「2つの指で物をつかめる」ようになったら、スナップボタンの練習を始めてみましょう。 ビーズをつかんだり、ほこりをつまんだり、いろんなものをつまんで見せてくれますね。
そしてスナップボタンができるようになったら、ボタンの練習時期です。指先の細かい作業は脳を刺激し、脳を育んでくれます。
まずは、大人がやり方をゆっくりと見せて、まねさせてあげましょう。急がないで、ゆっくり。これが大切です。
2.数をかぞえる
そらまめの実をさやから出して、お鍋に入れながら、数える練習をしてみよう!
2歳前後になると1~10までの数はすぐに覚えてしまいます。でも、この頃は、ただ暗唱しているだけで、実際、1個、2個という数量と一致させることはできないようです。 「数えること」と「数字と数を一致させること」を理解するのはもう少し脳が成長するのを待たなくてはなりません。
まずは「数」という音に慣れ親しんで、遊びの中で「数の感覚」を育くみましょう。まずは3までの数、そして5,10、、、、
そして数が上手に数えられるようになったら、次は、数字と数を一致させてみましょう。この数を理解する力は言語文法を習得する力や、論理的に物事を考える力とも関係していることが研究でも分かってきています(1)(2)。 数の大小はわからなくても、実際のそらまめの実を見て、指さしながら数字を発音して、一緒に数を数えてみましょう。数の大小を視覚化してあげると幼児でも理解しやすくなります。でも急がずゆっくり。
3.3の倍数
そらまめの実はひとつのさやに3つ、合計18個あります。「2本食べると何個食べたことになる?」「3本食べるとどうなる?」。「9個を3人で分けると一人何個食べれる?」、、、、遊びを通して3の倍数に親しんでいきましょう。また慣れてくると3の掛け算・割り算の練習もできます。実際の物があると掛け算も割り算も体で理解することができます。体で理解したものは一生ものです。
4.違いを見つける!
実はそらまめの実には2種類あります。大きさと形が微妙に違います。この微妙な差に気づいて、「同じもの」と「違うもの」を仕分けてみましょう。
2歳ごろになると指さしながら「これといっしょ」という言葉が出るようになってきます。この言葉がたくさんでてきたら、これにトライしてみましょう。あまりに微妙なので、はじめは分かりにくくイライラすることもあるかもしれませんが、脳が発達するにつれてそれも鮮明に理解できるようになります。
同じものを見分けることを「同一性」の理解と言います。それと同時に「違うもの」もわかります。「同じそらまめでも、一緒の形もあれば違う形もある」、このことに気づきながら、物事の差異の理解を深めていきます。
また、「大きい─小さい(大きくないもの)」とい う判断も,2 歳前後から習得されてくるといわれています。2つ以上の物を「比較する」という作業は実はとても高度な脳の機能が必要に泣てきて、これは後に数量理解・概念とつながります。
5.お箸の練習
さらに、手のコントロールが上手になったら、お箸にトライしてみましょう。まずは、鉛筆をもつように一本を持つ練習。そしてそれができたら親指とお箸でできた穴のなかにもう一本をさしこみます。これでお箸の持ち方の完成。ここからだ大変ですが、急がずゆっくり、そして忍耐強く見守ってあげましょう。18個のそらまめの実をひとつづつ、お鍋に入れ、お皿にもりつけ、忍耐力と集中力が養われます。
※、お箸は安全を考えキットに含まれていません。お子様がお箸の練習時期に来たと感じたらお箸をセットしてください。また、遊んでいる間は目を離さないでください。傷害などに関しては一切の責任を負いかねますのであらかじめご了承ください。
6.おもてなしの心を養う
そらまめを収穫して、料理して、もりつけて。料理ごっこを通して、自然とおもてなしの心を養うことができます。ありがとう、おいしかった、という言葉から子どもたちはたくさんの愛情を受け取り、これが人生の基礎を築いていきます。最後は後片付けも自分たちで忘れず!
References
(1). Rochel Gelman 1, Brian Butterworth (2005). Number and language: how are they related?. Trends Cogn Sci, Jan;9(1):6-10.doi: 10.1016/j.tics.2004.11.004.
(2). Rochel Gelman 1, C R Gallistel (2004 ). Language and the origin of numerical concepts. Trends Cogn Sci Oct 15;306(5695):441-3.doi: 10.1126/science.1105144.
(3). Pierre Pica 1, Cathy Lemer, Véronique Izard, Stanislas Dehaene. (2004 ). Exact and approximate arithmetic in an Amazonian indigene group. Science. Oct 15;306(5695):499-503.doi: 10.1126/science.1102085.
(4)大きさの比較判断の成立に関する検討
http://repo.kyoto-wu.ac.jp/dspace/bitstream/11173/1516/1/0080_010_005.pdf