<対象年齢>
3歳~
<本体価格>
完成版 ¥6,500(税抜)
手作りキット ¥5,000(税抜)
※花の数は同じですが、花の種類はキットによって異なります
<大きさ>
23㎝ × 23㎝ (半分折りの状態)
<ご注文>
表紙は別売りになります。こちらよりご覧ください。
一日10分ふぇるほんしよう!
<このページでできること>
このページでは、25個の小さな花のボタンの留め外しの練習をしながら色感覚を養います。また、紐に通すという指先を使った細かい練習が、指先のコントロールや集中力、忍耐力も養います。初めてボタンにチャレンジする子どもたちには、No.4 Blossoms – 春満開 から進めてみましょう。いろんな大きさのボタンで、指先の「加減」を体験することができます。
1.色で遊ぶ
最近の研究では生後2か月くらいで赤と緑の違いがわかり、3,4か月で黄・青の色が識別でき色覚が完成するといわれています。生後6カ月ごろには、赤、黄、緑、青の四原色に加え、オレンジ、紫など大人と同じくらいの色を認識できるようになります。
さらに2歳以降になると、赤とピンクなどの濃淡の違いもわかるようになり、3歳ごろには「好きな色」「嫌いな色」など好みもでてきます。大人と同じ色覚が備わってくるのは5~6歳ごろといいます。
まずは、赤から初めて、黄色、青、緑を見分けてみましょう。同じ系統の色「暖色」「寒色」に分けたり、その中でグラデーションを作ってみたり、色で遊んでみましょう。
色は「波長」という名前の刺激を持っていて、たくさんの色に触れることは脳がたくさん刺激を受け、感受性を豊かに育んでくれます。人間の五感で一番情報量がいいのは視覚で、全体の約80%を占めます。日々の生活で赤ちゃんが受け取る情報のほとんどが色に関する情報と言ってもいいでしょう。
色は心(とくに情緒)と身体の発達に深く関係しています。たくさんの色を経験し色感覚を磨くと心の成長も促せます。この時代に経験した色感覚は一生ものです。
2.違いがわかる
2歳ごろになると指さしながら「これといっしょ」という言葉が出るようになってきます。この言葉がたくさんでてきたら、このページで「同じものとそうでないもの」を見分けてみましょう。「赤いお花はどれ?」「ボタンの糸と同じ花はどれ?」「この花と同じ刺繍の花はある?」。同じものを見分けることを「同一性」の理解と言います。それと同時に「違うもの」もわかります。一緒の物もあれば違うものもある、このページは物事の差異を理解する手助けになります。
3.仕分ける
同じ形、同じ色、刺繍パターンなど「分ける」練習をやってみよう!
私たちが何気なくやっている「仕分ける」という作業は実はとても高度な脳機能を使っています。2つ以上の物を「比較」し「認知」し「判断」して「分ける」、こうして文字にするとその理由もうなずけます。
さらに、ボタンをはずし、指でつかんで仕分けていく、という作業は「指のコントロール」も必要になってきます。ある研究では、カラダのコントロールは後の感情コントロールに影響するといいます。
これまでは「わしづかみ」だったのが、2歳を過ぎると5本の指が自由に動かせるようになってきます。ビーズをつかんだり、ほこりをつまんだり、そんな指先運動が始まったら、ボタンの練習の時期です。指先は脳を刺激します。ボタンを練習しながら力の入れ加減、細かい手の動きを練習し、脳の育成を助けてあげましょう。
3.数をかぞえる
花の色、花の形など、同じカテゴリーに仕分けることが簡単にできるようになったら、数を数える練習をしてみよう!
これは「論理的思考」の基礎になります。一般に2~4歳ごろになると、「数」に興味を持ち始めます。少しずつ数字の世界に慣れ親しんでいきましょう。この頃は10までの数はすぐに覚えてしまいます。
でも、大きな数まで数唱ができても、1個、2個という数量と一致させることはまだできないようです。「数えること」と「数字と数を一致させること」を理解するのはもう少し先になってから。まずは数に慣れ親しんで、遊びの中で数感覚を育くみ、数学の基礎を作っていきましょう。
数が数えられるようになったら徐々に、数字と数を一致させてみましょう。実際の数字を見て数の大小はわからなくても、実際のもので数の大小を視覚化してあげると幼児でも理解しやすくなります。
4.五感をフルに使って
ある色の花にだけオーガニックのラベンダー精油が含ませてあります。どの花か?一緒にさがしてみましょう。
私たちの脳は五感を通して外界の情報を取り入れます。そして、五感が、心地いい、うれしい、痛い、不快、嫌いなど様々な感情を生み出していきます。それをアウトプットする表現手段が絵や言葉。言葉を覚えるまえにすることは五感を磨くこと、です。とくに匂いは直接脳を刺激し、私たちの感性を豊かにしてくれます。
※ラベンダーの香りには「不安を取り除き、気持ちを穏やかに落ち着かせる深いリラックス効果」があり、赤ちゃんの夜泣き対策にも効果的だといわれています。また、頭痛の改善や疲労回復もしてくれ、赤ちゃんだけでなくお母さんの疲れも癒してくれる精油です。アロマオイルは基本的に1歳以下は勧められていなく、また日本アロマ環境協会AEAJも、“3歳未満の乳児・幼児には芳香浴以外はおすすめできない”としています。その中でもラベンダー精油はマイルドで刺激が少なく、赤ちゃんや小さな子どもにも安全で安心して使える精油の一つとされています。
References
(1). de Schonen, S., Mancini, J., Camps, R., Maes, E., and Laurent, A. (2005). Early brain lesions and face-processing development. Developmental Psychology 46:184-208.
(2). Aamodt, S., Wang, S.(2012). Welcome to Your Child’s Brain.Bloomsbury Pub Plc USA.
(3). Cathy A. Malchiodi (1998). Understanding Children’s Drawings. Guilford Press: NY.
(4). http://renketkisi.com/en/the-effects-of-colors-on-children.html
(5)大きさの比較判断の成立に関する検討http://repo.kyoto-wu.ac.jp/dspace/bitstream/11173/1516/1/0080_010_005.pdf