子どもの能力が発達するには
「時期」が大切です。
この「時期」を逃すと、
その後、
習得するのが
難しく、
また伸びにくい。
さらに
この「時期」は
その後の人生の
収入、健康にまで
影響することが
わかってきました。
子供の「敏感期」とは?
この時期のことを
「敏感期」と呼びます。
脳の成長に合わせて
子どもの興味は変化します。
敏感期には
子供が自主的に
学習、習得しながら
自らの脳を
成長させていく時期なのです。
※¹※²
敏感期に親ができるたった1つのこと
この時期を
大人が敏感に察知したら、
子供のために
準備することが1つだけあります。
「環境を整える」ことです。
特に「必要な遊び」と
「雰囲気」を
準備してあげることで、
子どもたちの脳力・能力は
グングンと伸びていきます。
この時期には
塾や習い事にいかなくても、
子どもたちの「可能性」という種を
発芽させることができるのです。
子供の色彩感覚の習得時期は?
2000年に
ノーベル経済学賞を受賞した
ジェームス・ヘックマン教授は
彼の著書
「幼児教育の経済学」の中で、
就学前(5歳まで)の
幼児教育の重要性を
指摘しています。
色彩感覚も
5歳までに決まると
いわれています。
また
ジェームス・ヘックマン教授は
もう1つ大切なことを
指摘しています。
大切なのは、
計算の早さやIQの高さではなく、
「非認知スキル」だと。
非認知スキルとは?
忍耐力、
社会性、
自尊心、
感情コントロールなどが
含まれます。
これらは
現代の社会を生きる上で
以前よりも重要が増しています。
ジェームス・ヘックマン教授は
これらの非認知スキルのことを
「人類の資本」と呼んでいます。
子供の非認知スキルの効果
非認知スキルが
成人後の仕事、
収入、結婚、
健康などの、
その後の人生に
大きく影響することが
ヘックマン教授たちの研究で
明らかになってきました※³。
「6歳から始まる
学校教育でも
この差を縮めることは
あまりできない」と
ジェームス・ヘックマン教授は
語ります。
では、
非認知能力を伸ばすには
何をすればいいのでしょうか?
色彩感覚が非認知スキルを伸ばす
注目されているのは
色や体、
指先を使った遊び、
ふれあいや対話です。
特に
色彩感覚は
幼児期に伸ばさないと
後天的に身に付けることが
困難な能力の一つだと
同じ霊長類のサルの研究から
明らかになりました※⁴。
色彩感覚は
生まれつきあるものではなく
育てていくものなのです。
子どもの色彩感覚まとめ
今日のまとめです
1.色感覚は早期に限る!
子どもはすでに
生後4か月で
色を見分ける色覚が
出来上がり
大人と同じ色を
見ることができます。
大人の感覚で
淡い色や単色の
「赤ちゃんぽい色」ではなく、
いろいろな色たちを
遊びを通して体験させてあげましょう。
遊びを通すことで
脳が刺激され
五感がはぐくまれていきます。
2.色彩感覚は学ぶもの
一部を除き、色彩感覚は学んでいくものです
波長である色は
脳を刺激し、
発達を促します。
色彩感覚を育てることが
結果脳の発達を促します。
最後に、
フェルトでできた布本
「ふぇるほん」をご存じでしょうか?
クリックすると「ふぇるほん」を見れます☟
各ページに
たくさんの課題が設定してあり、
課題をこなしながら
色彩感覚、数学的感覚、肌感覚を育てる
工夫がなされています。
「敏感期」が来た?と思ったら、
ふぇるほんのページを
開けてあげましょう。
「色合わせ」や
「数字の感覚」を通して
色彩感覚とともに
共感覚も自然と身に付きます。
子供が夢中で過ごす時間は
将来大切となる
「非認知スキル」を
育てることにもつながります。
<References>
1.マリア・モンテッソーリ著(2016)「1964年ロンドン講義録」風鳴舎
2.長江誠司著(2004)「脳と発達の心理学」ブレーン出版
3.ジェームズ・ヘックマン著(2015)「幼児教育の経済学」東洋経済新報社
4.杉田 陽一 産業技術総合研究所 脳神経情報研究グループ(2005)「幼児期の視覚体験がその後のお色彩感覚に決定的な影響を与える」日本整理学会