子どもたちが描いた絵を読み解くにはコツがあります。
今回、このコツをいくつかご紹介します。
子どもたちの絵には心の状態が表れる
言葉が大人ほど発達していない
幼い子どもたちにとって
アートは「言葉」そのものです
子どもたちのアートには
今、子どもたちが今何を考え、何を感じているか
たくさんの情報がぎゅっと詰めこまれています
私たち養育者を含めた周りの大人たちにとっては
まさに「宝箱」
もし、この宝がいっぱいつまった
子どもたちのアートを上手に翻訳できたら
子どもたちの心を知ることができ
育児の質がぐっと上がり、
また、子どもたちとの絆も深まります
問題行動と思っていたことが
実はそうでなかったり
逆に問題がないと思っていたのに
注意する必要があった
今までたくさんそういった場面に出会ってきました
でも、どうやって理解したらいいんでしょう？
これには少々専門的なスキルが必要です
こちらは長くなるので
また後のコラムに少しずつ掲載したいと思います。
今日は、アートから何がわかるのかを
ざっくりと見ていきましょう。
絵からどんなことが分かるの？
一般的には、次のようなものが
絵から読み解くことができます。
①知的レベル
いわゆる「知能テスト」がこれにあたります
何十年も地道な研究が重ねられ、
絵から知的能力がかなりの感度で
分かるようになってきました。
現在では「知的能力」とは
計算・読解力など
いわゆる「机上」の勉強だけを指すのではなく
想像力や予測する力
問題解決能力など
社会で生きていくための力、
「非認知スキル」も含まれいます
②身体発達レベル
線や形のかたち、書き方、などから
身体の発達年齢が分かります。
身体的発達は
知的発達、感情発達にも影響するので
子どもたちには重要なファクターです
③感情発達レベル
使われている色、使い方より
「感情」を読み取ることができます
今、どんな気持ちでいるか
笑っているけど、心では泣いてるかもしれません
怒っているけど実は寂しいだけかもしれません
また、喜び、怒り、悲しみ、恐れ、、、など
どの感情がどの程度発達し
また、抑圧しているのかも
垣間見ることができます
④今、現在の問題
アートは、意識、無意識に関わらず、
今、現在かかえている問題、気になること、
未来の不安を代弁してくれます。
とくに、言葉がまだ十分発達していない子どもたちにとって
絵は言葉の代わりになる「もう一つの言葉」です
不安や悲しみなどネガティブな感情を
早くキャッチし、上手に導いてあげることで
子どもたちの成長を助けることができます
アートセラピーは可能性がいっぱい
現在、「アートセラピー」（芸術療法）は
幅広い分野で使われています。
心身症、PTSD、うつ病、統合失調症、摂食障害、
学習障害や自閉症、情緒障害、
事故による脳の損傷のリハビリ、
アルツハイマーやパーキンソン患者、末期がん患者、
また、子どもの教育や大人の自己啓発の分野と、
五感を使うアートセラピーは
療育の分野でも大きな効果を出しています
まだまだ日本国内では認知されてはいませんが、
その効果は高く評価されていて
欧米では積極的意に病院や福祉施設、教育機関に
積極的に取り入れられるようになりました
欧米には「アートセラピスト」という
言葉を主としない、非言語を使うカウンセリングの専門家がいます
ニューヨーク州では、911後のカウンセリングでの功績も認められ、
2006年よりメンタルヘルス（精神保健）州認定資格として
保険適用になりました。
言葉では表現できないことを解決したいとき、
言葉が不得意な子どもたち、大人たちに非常に有効な方法です
アートセラピストの海外事情についてもう少し詳しく知りたい方はこちらをご覧ください
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子どもたちの絵の読み解き方まとめ
今日は絵・アートから何がわかるのか、
その可能性についてお話ししました
アートは話し言葉とは違って
視覚化され「記録」として残ります。
そこから、話がまた展開し
さまざまな心の物語を時系列で読んでいくことができます
ちょっとした走り書きでも残しておくと
日記のように子どもたちの心の成長、
私たちの心の変化を見ることができます
「子どもたちのアートを見てほしい」
そんな方はこちらにご連絡ください
プロのアートセラピストがご対応いたします
初回は無料でご相談受け付けています
※ 空欄に「アートの読解希望」と書いて
「描いた作者の年齢、性別、描いた場所と日にち」をお書きの上、送信してください。
申し込みフォーム送信後、数日以内にこちらからご連絡いたします。
では、みなさんの心と体の健康を心から祈って。
今日もありがとうございました
